とうとう私立大学の合格発表が始まってきましたね。
浪人生になってから1年間、息子は今までにないくらい勉強してきました。
不登校時代は毎日学校に行くのを渋っていた息子ですが、武田塾に通い始めてからは、本当に武田塾が合っていたようで、塾自体が休みの日以外は1日も休むことなく毎日通うことができました。
さて、そんな息子の頑張りは実を結んだのでしょうか。
その結果は…
『すべて合格!』でした!
まさかの受験した学校に全部合格。
こんなにうれしいことになるなんて、こちらがビックリですよ。
本当によく頑張ってくれました。
11月、私立大学のみ受験することに決める
息子は私立大学に合格で無事にフィナーレを迎えましたが、浪人して最初の頃は国立も受けるつもりでした。
センター試験は張り切って5教科7科目申し込みました。
でも、1年間、いや4月からセンター試験がある1月までの実質9か月では人並みより低い偏差値を全教科で人並みに持っていくのは本当に難しかったようです。
10月ごろ、息子から国立大学はあきらめて、私立大学だけを受験したいと言われました。
何度か受けた模試の結果を見ても、古文・漢文、地理は壊滅的だったので、残りの日数を考えると教科を絞って勉強しないとどれもこれも中途半端になってしまう気がしました。
来年からはセンター試験から大学入学共通テストに変わります。
記述式の問題はなくなったとはいえ、出題形式が今までとは大きく変わってくると思います。
そうなると、今の高校2年生以下は新テストが始まるものとして、すでに対策を始めているはずです。
今回もし全落ちしてしまったら、またたったの1年で新テストに対応した勉強をしないといけなくなるのです。
当然出遅れてしまいますよね。
それに、うちには2浪させる経済的余裕はありません。
やっぱりどうしても今回の試験でどこかの大学に受かってほしいのが本音でした。
そして、11月の塾の3者面談ではっきり国立は受けないことに決めました。
数学、英語、物理の3教科に完全に絞ってからは地理や古文・漢文の煩わしい暗記物から解放されて、効率的に勉強できるようになりました。
実際私立に行くとなると、学費は国立の3倍くらいかかってしまいます。
でも、国立に通うことになったら結局一人暮らしをしないといけなくなるだろうから、自宅からなんとか通える私立ならいいかなと思えてきました。
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私立大学の出願をする
年が明けたら私立大学の出願が始まりました。
本命と第二希望の2校は念のため絶対受けておこうと決めていました。
まずは第一志望の私立大学に出願しました。
どうしても合格したい気持ちが高まって、保険の意味も込めてメッチャ何パターンも出願してしまいました。
今の私立大学って、センター試験も受けていれば、受けていないときに比べて、1つの大学内でいくつも併願できるパターンがグッと増えるんですね。
- 一般入試のみを受験する
- 一般入試を受け、さらにセンター試験の結果も併用する
- 一般入試は受けずにセンター試験の結果のみを利用する
しかも、受験する学科を増やしたりすると、際限なく受験パターンができてしまい、受験料もうなぎ登りになってしまうので、よくよく考えて申し込む必要があります。
と言いながら、息子の場合、第一志望の大学にはどうしてもどこかにひっかかってほしかったので、志望学科の一般入試、併願学科の一般入試、全学部入試で3学科、センター併用を2学科と合計7パターンも突っ込んでしまいました。
一般入試のみを受験する
これは昔ながらの、大学独自の筆記試験を受けるパターンです。
理系ならだいたい英語・数学・理科の3科目で行われます。
日にちが違えば同じ学科でも複数回受験できたり、違う学科を併願したりできます。
それと、通常の学部別の一般入試のほかに、一度の試験で全学部を受験することのできる全学部入試がある大学もあります。
全学部入試は大学によって呼び名が違うことがあります。
一度の試験で複数の学部を併願できるので、何度も試験を受けに行く必要がないのと、一般入試を複数併願するより受験費用がおトクになるのがメリットです。
さきほども書きましたが、息子の場合は一般入試を2学科と全学部入試で3学科出願しました。
一般入試を受け、さらにセンター試験の結果も併用する
こちらはセンター試験を受けている人が利用できる出願方法です。
私立大学の一般入試の結果に大学入試センター試験の結果を併用して合否を判定するものです。
大学によって判定方法はいろいろですが、よくあるのは一般入試3科目のうち高得点の2科目と、センター試験の大学が指定する科目の中から高得点の2科目を選び、その合計点で判定することが多いです。
大学側が必須科目を指定していない限り、高得点の科目で勝負ができるので、一般入試の中に苦手な科目があっても、低得点の科目はカウントされない可能性があります。
よくよく大学の入試要項を確認して、得意な科目だけで判定される可能性があるなら、センター併用型も出願してもよいと思います。
でも、一般入試よりは募集人員が少ないので、狭き門となります。
息子の場合は、英語が本当に苦手なのですが、一般入試は英語が必須だし、センター併用も第一志望の学科は英語がどうあがいてもカウントされてしまうので、1学科だけ出願するのは本当に不安でした。
そのため、センター併用では英語が必須科目ではない他の学科をさらに出願しました。
一般入試は受けずにセンター試験の結果のみを利用する
こちらは、大学の一般入試を受けずに、センター試験の結果だけで合否を判定する方式です。
大学側が指定する科目で判定されます。5教科必要なところもあれば3教科でよいところもあります。
センター試験の手ごたえがよかった、一般入試を大学まで受けに行くのが大変だけど、合格できるチャンスがあるなら申し込んでおきたい人はセンター利用も検討するとよいでしょう。
息子の場合は、第一志望の大学は5教科必要だったので、さすがに出願しませんでした。
センター試験を受ける
1月18日、19日の2日間、最後のセンター試験が行われました。
今回の試験は来年の共通テストの前哨戦かってほどに例年の傾向とはかなり違った問題が出題されたようです。
センター試験の頃には数学と物理は手ごたえを感じるほどになっていたので、数学ⅠAとⅡBは、ちょっと変わった問題にもかかわらず、点数を取れていました。
しかし、調子がよかったのは数学だけで、あとの教科はなかなか渋い点数でした。
河合塾のセンター・リサーチを申し込んでみました。センター・リサーチは国公立大学だけではなく、私立大学でも一般入試とセンター併用型やセンター利用型の判定もできます。
センター試験の結果だけで私立の一般入試も判定しているので、正確な判定ではないと思いながらも、第一志望の私立大学のセンター併用型はD判定だったので、少しビビってしまいました。
併願校に出願する
第二志望の大学はセンター試験明けまで出願期間があったので、センター試験の結果を見てから出願しました。
最初は第二志望の大学は英語が必要なかったので、センター利用型の後期のみ出願する予定でしたが、センター・リサーチで出鼻をくじかれてしまい、センター試験の結果だけで勝負していいものか不安になってしまいました。
そこで、第二志望の大学も一般入試を1学科と、センター利用型を1学科出願しました。
第二志望の大学は一般入試とセンター利用の前期は英語が必須だったので、出願してみたものの不安がぬぐい切れず、どうしてももう1校英語がいらない大学を受験しておきたかったのです。
そして、最初は受験する気のなかったもうひとつの大学にも出願しました。
こちらは一般入試1学科とセンター併用型を1学科出願しました。
一般入試は英語が必須でしたが、センター併用型は一般入試の高得点2科目とセンター試験の高得点2科目で判定してもらえるので、英語がカウントされない率がグッと高まります。
ということで、併願校は2校出願したのでした。
2月の上旬に試験は集中したのですが、受験地までたどり着くのも時間がかかること、いくら受験科目が3科目とはいえ試験は朝から夕方までかかることを考えると、連続で何日も受験すると息子の集中力がもたないだろうし、体調面も心配だったので、連続で受験するのは2日間までにしました。
いろいろと翻弄されましたが、万全を期したつもりです。
合格発表、すべて合格!
そしてドキドキの合格発表です。
トップバッターが第一志望の大学だったので、本当にドキドキしました。
先に息子に発表を見てもらいました。
ニヤニヤしていました。
安心してわたしもパソコンを開きました。
保険のために7パターンも出願していたのに、すべて合格していました!
センター・リサーチもD判定だったのに信じられない。
最後の追い込みが効いたのでしょうか。
その後、第二志望ともう一つの大学もトントン拍子に合格をもらい、結局全勝で終わりました。
まとめ
私立大学の受験は多種多様すぎて、受験する本人も親も把握するだけで大変です。
何校か併願するのならば、1校ごとに違う受験科目、受験日程、受験パターンも考えないといけません。
不得意科目をカバーできる受験ができるパターンを考えたり、受験の日程がかぶらないようにうまく調整することも必要です。
合格発表の順番もうまい具合に第一希望の大学から発表があれば文句ナシですが、滑り止めの大学から発表があった場合は入学金を納める覚悟もしておかないといけません。
うちの場合は、合格発表が第一志望から来てくれたので、余計な心配をしなくてよく、段取り的にも本当によかったです。
受験は受験生本人の努力もさることながら、わたしたち親も受験についてしっかり把握しておいたほうがいいですね。
受験方法が本当にややこしいので、わたしたち親が受験スケジュールをきちんと管理することで、子どもがしっかり勉強に集中でき、ラストスパートをかけることができる環境を作ってあげることがいちばんいいんじゃないでしょうか。
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